企業のさらなる成長に不可欠!?福利厚生で自己啓発を支援したほうが良い理由とは?
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自己啓発とは
自己啓発とは、個人がさらなる能力向上や自己実現を目指して、自主的に行う活動を指します。目的は様々で、職業的なスキルアップを目指すものや、自己理解を深めるためのもの、趣味の充実などがあります。自己啓発は自身の成長につながり、人生における選択肢を広げる重要な手段となります。
産業構造が大きく変化し、新たなビジネスモデルやサービスが日々創出される現代においては、新たなスキルや知識を獲得することはすべてのビジネスマンに求められる姿勢であるため、自己啓発への注目が高まってきています。
自己啓発への取り組み方
教育機関 、各種スクールに通う
大学や専門学校、スクールなどの教育機関を利用することは、体系立った知識を得るための効果的な手段です。夜間やオンラインでの授業が整備されていることもあり、社会人でも通いやすい環境が整った場所も増えてます。
ただし、これらの教育機関に通う場合は数十万円~数百万円といった高額な費用が発生するケースがほとんどです。
セミナー、ワークショップ に参加する
短期間で集中的に学びたい方には、セミナーやワークショップという手段があります。これらは新しい技術やトレンドを一日から数日間の短期間で学ぶことが可能です。
また、費用も各種スクールに比べると比較的抑えて学べる傾向にあります。
独学
スクールに通ったりセミナーを受講したりせずに、書籍やYouTubeなどを活用し、独学でスキルを習得することも可能です。独学は自宅で気軽に始めることができ、自分のペースで進められるのが魅力ですが、自己管理能力が求められますので、計画的に進めることが成功の鍵です。
企業による支援
従業員が自己啓発に取り組むことは企業にとってもメリットがあるため、福利厚生制度の一環として従業員の自己啓発を支援する制度を設けている企業もあります。
企業が支援することによって得られるメリットや、その際の注意点などを事例を交えながら紹介します。
メリット
従業員のスキルアップ
従業員が自己啓発により新たなスキルを習得することができれば、業務に直接役立てることができます。個々のスキルを向上することで会社全体として生産性の向上を図ることが可能です。
モチベーションアップ
新しい知識を得ることは刺激となり、日々の生活に活力が生まれます。また、スキルアップによって日々の業務の中でできることが増えるため、仕事に対する達成感ややりがいが上がります。成長を実感できることで、もっと成長したいというさらなるモチベーションアップも期待できます。
キャリア形成の支援
自己啓発を通じて、携わることができる業務が増えることで、キャリアの幅を広げることができます。従業員のキャリアパスが広がることは、企業としては経営戦略における選択肢が増えることにつながるため、企業の中長期的な成長にとって大きなプラスの効果を生み出します。
支援方法
企業が福利厚生福利厚生として従業員の自己啓発を支援する方法にはいくつか種類があります。主な4種類をご紹介いたします。
費用の補助
自己啓発支援の方法で最もポピュラーなのが、自己啓発にかかる教育機関やセミナー、教材にかかる費用の一部または全額を補助する方法です。
従業員の金銭的な負担を減らすことで心理的なハードルを下げ、自己啓発に取り組みたいという意欲がある従業員が積極的に挑戦できる環境を整えることが可能です。
時間の確保
自己啓発に取り組むにあたり、金銭的な問題と並んで課題になるのが時間の確保です。自己啓発を支援する企業の中には、勤務時間内での学習を認めたり、自己啓発に充てるための長期休暇を従業員に付与している企業もあります。時間的に融通が利くことで、より多くの学習の機会を獲得することが可能です。
情報・教材の提供
企業がスクールなどと契約し、教材を従業員へ提供する方法もあります。サービスやツールによっては参加者の進捗が確認できたり、個々に契約するよりも費用が抑えられたりといった企業にとってのメリットもあります。
活動場所の提供
企業内に学習スペースを設けたり、コワーキングスペースなどの業務外利用を認めたりといった場所の提供による支援を行っている企業もあります。自宅では自己啓発に取り組みにくい従業員に対し、集中して学習できる環境を整えることが可能です。
企業が自己啓発を支援する際の注意点
対象の選定
自己啓発といっても、その内容は多岐にわたるためどういった内容の自己啓発に対して企業からの支援が受けられるのか明確にする必要があります。
あくまで日々の業務に関連する内容に限定して自己啓発支援を行うのか、さらに福利厚生要素を強めて趣味やプライベートに関するスキルやノウハウの取得まで支援を行うのかを定め、そのルールをきちんと従業員に周知する必要があります。
費用の算定
自己啓発に取り組むには、大なり小なり費用が発生します。従業員がどのような自己啓発に取り組もうとしているのか、またそれによる企業が受けるメリットはどういったものがあるのかを検討し、適切に予算を立てることが大切です。
従業員に強制しない
いくら自己啓発が業務の生産性向上に役立つといっても、業務外で行われる活動について強制することはできません。自己啓発に取り組まないという判断をした従業員が不利益を被ることのないような制度設計や意識づけをすることが必要です。
自己啓発支援を行っている企業例
株式会社ZOZO
株式会社ZOZOでは全従業員を対象にリスキリング手当の支給をしています。支給額は最大で月10万円で手当の用途は問わず社員の能力向上に役立ててもらうのが目的としています。
日本経済新聞「ZOZO、リスキリングに活用できる手当 全正社員に」より
LINEヤフー株式会社
LINEヤフー株式会社では、自らのキャリアや経験、働き方を見つめなおし、考える機会をつくることで、本人のさらなる成長につなげることを目的とした休暇制度「サバティカル休暇」制度があります。 勤続10年以上の正社員を対象に2~3カ月の範囲で取得可能です。 なお、休暇期間中、一定期間は会社から支援金が支給されます。
まとめ
自己啓発に取り組むことは、従業員の成長とキャリア形成において大きな意味があります。これは、従業員個人に限った話ではなく、企業全体としても生産性の向上や中長期的な成長などさまざまなメリットを生み出します。「リスキリング」や「リカレント教育」など自己啓発に関する言葉が広まってきた今だからこそ、福利厚生の一環としての自己啓発の支援に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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