従業員も企業も喜ぶサンクスカードとは?運用を成功させるポイントやおすすめツール大公開!
「リモートワークの影響などで従業員同士のコミュニケーション機会が減り、職場の一体感や活気が薄れた。」
「従業員のモチベーションアップや人材定着につながる制度が社内にない。」
「サンクスカードという言葉は聞いたことがあるが、効果があるのか不安。」
このようなお悩みを抱えている総務人事担当者や経営者もいらっしゃるのではないでしょうか。近年、社内コミュニケーションの活性化を目的にサンクスカードを導入する企業が増加しています。
本記事では、サンクスカードの導入メリットや注意点、社内コミュニケーション強化やモチベーション向上に効果的なツールについて解説します。
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サンクスカードとは?
サンクスカードとは、従業員同士が日頃の感謝の気持ちを形にし、 お互いに褒め合うツールの1つです。
最近はリモートワークなど働き方や勤務形態が多様化したことで、従業員同士のコミュニケーション不足を不安視する企業も少なくありません。そこで、社内コミュニケーション活性化や従業員間での信頼関係の構築強化を目的としてサンクスカードへの注目が集まっています。
サンクスカードは、手書きのメッセージカードを手渡しする方法や、PC・スマホなどを使って感謝や称賛を伝える方法などがあります。
普段伝えられない感謝の気持ちをサンクスカードを使って贈ることで、従業員同士の信頼関係が深まるだけでなく、働きやすい職場作りにもつながるといえるでしょう。
サンクスカードのメリット
サンクスカードは従業員同士の円滑なコミュニケーションを促進し、より良い職場環境を作り上げるための手段の1つです。
では、実際サンクスカードを導入することでどのような効果があるのでしょうか。ここではサンクスカードを導入するメリットを企業側と従業員側それぞれの視点で解説します。
企業側のメリット
人材定着率の向上
サンクスカードの導入は、従業員同士が感謝を伝え合い、褒め合う文化の醸成を目的としています。同じ部署だけでなく、上司と部下間、さらには事業所間での地域を超えたコミュニケーションも可能になるため、お互いを承認する機会が増えると、従業員の働きがいや満足度の向上につながります。
このように、従業員同士の交流を積極的に促進する組織文化を根付かせることは、 お互いの信頼関係や絆を強めるだけでなく、 職場全体の雰囲気が良くなり、結果として人材定着率の向上に大きく寄与できます。
生産性の向上
サンクスカードは生産性の向上にも有効です。
お互いに「褒め合う」「認め合う」文化が整っている組織では、褒められたり認められたりすることが従業員たちのモチベーション向上につながり、それが仕事の質や業務効率を高めるでしょう。
ウォーリック大学経済学部のAndrew Oswald教授、Eugenio Proto博士、Daniel Sgroi博士らの研究チームによって発表された『幸福と生産性(Happiness and Productivity)』
の論文によると、「幸せな気持ちで物事に取り組んだ人は、生産性が約12%もアップする」ということが明らかになっています。
【引用】『幸福と生産性(Happiness and Productivity)』
「褒め合う」文化の浸透に効果的なサンクスカードは、従業員が幸せな気持ちで仕事ができる環境作りにも貢献し、生産性の向上に寄与するメリットがあるといえます。
採用力強化
昨今人材不足が深刻化する今、求職者にとって「働きやすさ」は企業選びの大事な判断基準になっています。
サンクスカード制度を社外にアピールすることで、 「社内コミュニケーションが活発な企業」、「働きやすい会社」、 「風通しのよい職場」という企業イメージにつながり、優秀な人材獲得にもつながります。
従業員側のメリット
モチベーションの向上
サンクスカードは従業員のモチベーションを高める効果も期待できます。
普段から取り組んでいる小さな努力や周囲への気配りなど小さな出来事でも、誰かに褒められたり、認められたりすると嬉しい気持ちになります。
サンクスカードを通して感謝・賞賛・承認を言語化し、相手に伝えることで、 従業員のモチベーション向上に大きく貢献します。
社内関係の活性化・チームワーク強化
サンクスカードを通して従業員同士で褒め合う文化を定着させることは、チームワーク強化にも効果的な役割を果たします。
リモートワークなど多様化する働き方が一般化する中、今後はますます非対面でのコミュニケーションが増えると予想されます。
部署や役職、距離にとらわれず、「感謝」や「称賛」をお互いに見える化し、認識し合うことでポジティブな関係性へとつながり、従業員間でより良好な関係構築が期待できるでしょう。
サンクスカードのデメリット
サンクスカードの導入にはメリットがある一方、考慮すべきデメリットも存在します。導入後に失敗に終わらないよう、3つの注意点をあらかじめ確認しておきましょう。
負担に感じる従業員もいる
担当者や企業にとっては魅力的なサンクスカードも、導入目的やメリットを正しく従業員に共有できていないと、「苦痛だ」「やらされている感がある」と感じる従業員が出てくる可能性もあります。
また元々コミュニケーションが苦手な人にとっては、サンクスカードの活用をノルマだと感じることも少なくありません。
導入後に従業員が負担に感じないよう、運用目的やルール、ゴールを事前に明確にした上で社内周知することが重要です。
効果が出るまで時間がかかる
サンクスカードの導入により、長期的には社内コミュニケーションの活性化や従業員のモチベーション向上につながるとされています。
しかし、その効果が実感できるまでには時間がかかります。即効性を期待するのは難しく、導入初期の段階では、従業員からは「また新しい制度か」という声が上がることもあるでしょう。
サンクスカードの効果をできる限り早く出したい場合は、周知強化だけでなく、従業員が自発的に活用できる仕組み作りや導入後の継続的な改善が必要になります。
運用・管理に手間がかかる
サンクスカードの主な運用方法は「紙での運用」もしくは「PC・スマホでの運用」の2種類があります。運用方法によっては、必要以上の手間がかかる場合があります。
特に紙での運用はコストを安く抑えられますが、事前に紙を準備したり、集計する工数が発生します。従業員数が多い企業だと人数分の集計に時間がかかったり、支店や店舗展開している場合はサンクスカードの送付や集計にコストがかかる場合もあります。
そのため、PC・スマホを活用したオンラインでの運用をおすすめします。
サンクスカードの運用を成功させるポイント
ここまでサンクスカードの導入メリット、デメリットについて解説してきましたが、実際にサンクスカードを上手く活用し、運用を成功させるポイントを5点ご紹介します。
導入目的を明確にする
サンクスカードを導入する場合、まずは導入目的を明確にする必要があります。
「なんとなくコミュニケーションの活性化につながると考え、取り入れた。」や「モチベーション向上のためにとりあえず導入することにした。」といった担当者や企業側の曖昧な判断で導入してしまうと、結果として現場から不満の声が上がるだけでなく、サンクスカードが社内に浸透せず、形式的な運用に終わってしまう可能性があります。
サンクスカードの導入によって解決したい課題や実現したい職場の在り方を事前に明確にすることで、導入後の効果検証が容易になり、制度継続の可能性も高まります。
従業員の負担にならないようにする
サンクスカードを贈り合うという行為自体が従業員にとってノルマやプレッシャーに感じると、本来期待する効果が得られないケースもあります。
サンクスカードは従業員が自主性や積極性をもって利用することで、社内コミュニケーションの活性化やモチベーションの向上を目的としたツールです。
そのため、まずは従業員にとって負担にならないような運用方法を考え、サンクスカードを楽しく手軽に使えるようなルールを整えるようにしましょう。
運用ルールを決める
サンクスカードを継続的かつ効果的に運用させるためには、導入前に社内ルールを決め、従業員に周知することが重要なポイントです。
例えば・・・
・サンクスカードを贈った人と受け取った人の数を月次集計し、ランキング形式で発表する
・年間で1番多くサンクスカードを受け取った人を表彰する など
このように、サンクスカードのメッセージ内容や利用状況などを社内に共有することで、褒め合う文化が浸透し、従業員のモチベーション向上につながる効果が期待できます。
定期的に効果検証する
サンクスカードを社内浸透させ、継続的に運用していくためには、導入後の改善改良が欠かせません。
管理者が定期的に利用状況を確認し、実際の効果や導入後に発生した課題をモニタリングすることが重要になってきます。
例えば、サンクスカードを贈った数と受け取った数を月次で集計します。
毎月数が伸長していれば、社内コミュニケーションが活発化していると認識できます。
また利用状況を部署別、メンバー別に分けて検証してみても良いかもしれません。
逆にサンクスカードの利用数が少ないと、従業員間の人間関係や運用方法に対する課題が認識できるので、解決策を検討する必要があります。
このように導入後に利用状況のPDCAを回すことで、自社に最適な運用を目指していきましょう。
オンライン化する
サンクスカードを導入したが、期待通りの効果が出ずに形骸化してしまう理由の1つが、従業員側にも管理側にも負担がかかることです。
特に紙のカードで運用する場合は、手書きの手間や、直接相手に贈るのが面倒という従業員も少なくありません。また管理側も集計や管理に時間とコストが発生するケースも多いです。
そこでおすすめなのが、サンクスカードをPC・スマホを使ってオンラインで実施する方法です。
通勤時や在宅勤務、リモートワークといった働く時間や場所が異なっても手軽に利用できるため、従業員同士が簡単にサンクスカードを利用できるツールをお探しの方はぜひご検討ください。
福利厚生倶楽部中部「ポイント型サンクスカード 」
サンクスカードを気軽に導入したいと検討されている方へおすすめなのが、
リロクラブが提供しているアプリサービス「ポイント型サンクスカード」です。
<特徴①>PC・スマホを使って簡単な操作で、誰でも使える
シンプルな機能のアプリサービスで、時間や場所関係なく、気軽に利用できる!
<特徴②>カスタマイズが可能
企業オリジナルの制度名やロゴ設定、ポイントの単位や有効期限などのカスタマイズが可能!
<特徴③>ポイントを商品・サービスに交換 or 利用できる
サンクスカードを利用して貯めたポイントは1ポイント=1円で利用可能!
種類豊富な商品や福利厚生倶楽部中部が提携する宿泊施設、レジャー、フィットネス、映画館などのサービスに利用いただけます。
従業員同士がPCやスマホから、サンクスカードにメッセージとポイントを添えて感謝の気持ちを伝え合うサービスが「ポイント型サンクスカード」。
日頃の地道な努力や周囲に対する気配りなど業務や成果とは直接関係ないことでも、感謝される喜びや承認されることで得られる達成感、ポイントを貯める楽しみや貯めたポイントを商品やサービスへ利用できるツールだからこそ、従業員同士のコミュニケーションの活性化、モチベーションの向上が図れます。
導入をご検討の担当者様はぜひ福利厚生倶楽部中部へご相談ください。
まとめ
このように、サンクスカードは従業員同士のコミュニケーションの活性化やモチベーションの向上に有効なツールです。
日頃の些細な出来事でも感謝や賞賛の気持ちを形にして伝えることで、感謝されて嬉しいといった気持ちから貢献意欲を引き出すことにつながります。また個人間だけでなく、部署や拠点の垣根を越えて交流が図れるため、新たな価値観や視点の気づきにもなります。
ただし、導入や運用にあたっては目的やルールを明確にした上で、継続し続けられるような仕組みを構築し、運用していくことが必ず必要になります。定期的に改善改良を図ることで、結果的に企業理念の浸透や組織風土の醸成へとつながるのです。
この機会に社内コミュニケーション活性化を図りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。